月別アーカイブ: 2013年12月

2013 12/13
繊維

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先日、生地の原料である糸の展示会に行って来ました。
以前から、原料にカシミアを使ってみたかったので、実際に触りに行ってみようと思ったのです。

伺ったのは、カシミアに特化した糸を作り続けている会社です。
お話を聞かせて下さった担当の方にはご丁寧に対応していただき、
見本もたくさん触らせていただき、とても勉強になりました。
カシミアの、夢のようなやさしく柔らかなさわり心地は眠気を誘います、、
そして、
またひとり、「繊維オタク」(担当Kさん)にお会いできた気がして嬉しい日でした。

よく言われることですが、
冬は冬らしく、夏は夏らしく、四季それぞれに合わせた素材を使い分ける、
ということが減ってきているようです。
夏はとにかく暑いのですが、
特に冬は、モコモコ・ぬくぬくした素材でなくてもなんとか過ごせてしまう。
私も、春や夏に着ていた綿や麻の服を冬にも着ていたりします。

担当の方と話していて、
やっぱり、繊維はおもしろいなーと改めて感じました。
綿の個性、麻の個性、毛の個性、、
その素材の得意な点、役割、布になった時の顔、
それを使う時にその人に感じさせる気持ち、素材が放つ空気、
そして風景にも影響する。
その素材と人間との歴史を知るのも大好きです。(オタクなもので、、)

そういった繊維のおもしろさを、
今の気候やライフスタイルになじむように、布や、その布の使い方で伝えられたら、
各地にいる繊維オタクの気持ちもじわじわと伝わるのでは、と改めて思いました。

そんな思索に耽りつつ、日本橋を歩きました。
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繊維

2013 12/04
12月

いつの間にか今年最後の月になっていた!
春から新しい場所で仕事場を構え、はや8か月が過ぎました。
あっという間だったなぁと感じながらも、どちらかというと、12月の、年末らしい、ソワソワと落ち着かない気分でもあります。
工場でも、年末は大いにソワソワする時期です。
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今年のカレンダーもいよいよ最後のページ。
数える日数も少ない!

この半透明のシートは紋紙と言って、織機に設置して使います。
布がどのような構造、模様で織られるかを指示する役割です。

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ガチャンガチャンと休みなく、せっせと織機が動いています。
機械とはいえ常に人が見守りながらの作業です。
一年前まで、わたしもこういう場所で毎日を過ごしていました。
おかげで自然と声も大きくなり、そして、やや難聴になった気が、、、

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工場へ行ったついでに、かつての上司である工場長と、近所の名物手打ちうどん屋さんへ。
会社にいた時によくみんなで小さな車に乗り込み、食べに来ていたうどん屋さんです。
もともと富士吉田のご出身の家族が始めたお店。
かつては機屋さんだったそうです。
みんな相変わらず元気で嬉しかった。

この日も、織物産地である八王子のおじさんたちと会い、いろいろな話をしました。
それぞれテーマは違いましたが、感じていることは同じようです。

帰り道に私が改めて思ったことは
「一生、使い続けてもらえる布を考え、工場に依頼する」
「じぶんが一生、売り続けても恥ずかしくない布だけを、工場に依頼する」
そして、
「絶対にこの仕事を続ける」
でした。

こういう時間の為に仕事してるんだよな~と感じるたのしい一日でした。

12月