昨日は鳥丸知子先生によるミャオ族テキスタイルのお話会へ。長年のフィールドワークを経たお話はとても興味深いだけでなく、ところどころに痛快なユーモアも。布は、「護符であり富や力の表示であり、何より作るという行為自体が成長の証、社会や自然とのコミュニケーション」こういう事が彼らにこれだけの手仕事をさせる原動力でもあるのだなあ。そして、鳥丸先生の貴重なミャオ族の布コレクションにじかに触れ、その超絶技巧に息を飲むと同時にこれらを日常生活に使う彼らはなんてお洒落なんだと改めて感心しました。また、お話のなかでは自分が普段生業としている織物設計との共通点も見る事ができ嬉しかったです。織るときは同じようにまず経糸張って、さてどんなふうに経糸を上げるか、緯糸はどんなふうに織込むか…もとは単純なこと。世界中でたくさんの人達が様々なかたちで織ったり染めたりして、各々の生活に合った布が作られていて様々な地域の布の、色柄や素材といった目に見える特徴はもちろん刺激になりますが、それ以上に布そのもののあり方に常に共感を覚えます。私の場合は工場で織る布ですが、そこは常に共通でありたい。私も自分の信じた布仕事頑張ろうと改めて思わされた夜でした。-
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