2015 05/21
包みを開く

今日は生地が2反上がってきました。
長さや重さ、包の上からさわった具合から
これはどの生地が巻かれているかとウキウキしたり、
他にもいろんなことを想像しながら包みを開きます。

届いた荷物を開けていると、それを包んだ工場の人の
人柄とか、ものへの姿勢が垣間見えることがよくあります。
ずいぶんきれいにガムテープで固定されているなあとか、感心しながら剥がしていくと
さりげなく端をテープで仮止めした跡を発見してさらに感心したり、
返ってきた糸の箱を開いた時の、
気持ちよさそうに、ぴったりと隙間なく並べられている様子。
荷物を通してこちらにも気持さが伝わります。

会社という、自分が入っていた箱がなくなってしまっても、
自分の思う布を作る理由がなくなったわけではなかったし、
作る世界が新たに広がったことで
使える素材も技術も増えました。
そして、そこで働く人の考え方を知ることにもつながっています。

出来上がる布にも、その世界が投影できているといいです。
それが私の役割だと思います。

27_5_21

包みを開く