月別アーカイブ: 2015年5月

2015 05/28
中ワタの進化

4年くらい前、国立の歩道を歩いていた時に、
足元に敷かれていたタイルがきれいだったので
それを踏んでいる様子を布にしようと思いました。
地面

その時使えた織機の条件や糸などを駆使して織ったマットがこれです。
たくさんのマス目に区切り、
ぽこぽこした踏み心地になるように
中ワタが入るように織りました。
人が一人、この上に立てるバスマットくらいの大きさです。
H27_5_28_b

この柄が好きだと言ってくれた人は多かったし、
自分でも気に入って使っていましたが、
まだ何か進化できるんじゃないかと考えていました。

以前はついつい、作るときの条件ばかりが頭の中にあったけど、
今度は柄が与える印象とか、敷いた時の広さなどをまず考える事で
あの歩道から更に
イメージを膨らませられる布にしたい。
また、以前だったら
要素をどんどん足すことに
夢中(必死)だったけど、
今は、いろいろと削ぎ落とした方が
イメージを自由に広げられる布になると感じるようになりました。
季節とか、使う素材にピッタリ合う色があるというのも
少しづつわかってきました。

いろいろ試行錯誤を繰り返し、
柄は馬目地に。
色もずいぶん変わりました。
H27_5_28_a

バスマットのサイズから進化して、ラグになります。
コーバの布家系図はまだまだ続く、、

中ワタの進化

2015 05/21
包みを開く

今日は生地が2反上がってきました。
長さや重さ、包の上からさわった具合から
これはどの生地が巻かれているかとウキウキしたり、
他にもいろんなことを想像しながら包みを開きます。

届いた荷物を開けていると、それを包んだ工場の人の
人柄とか、ものへの姿勢が垣間見えることがよくあります。
ずいぶんきれいにガムテープで固定されているなあとか、感心しながら剥がしていくと
さりげなく端をテープで仮止めした跡を発見してさらに感心したり、
返ってきた糸の箱を開いた時の、
気持ちよさそうに、ぴったりと隙間なく並べられている様子。
荷物を通してこちらにも気持さが伝わります。

会社という、自分が入っていた箱がなくなってしまっても、
自分の思う布を作る理由がなくなったわけではなかったし、
作る世界が新たに広がったことで
使える素材も技術も増えました。
そして、そこで働く人の考え方を知ることにもつながっています。

出来上がる布にも、その世界が投影できているといいです。
それが私の役割だと思います。

27_5_21

包みを開く

2015 05/15
掲載のお知らせ

掲載のお知らせです。

「 PLUS 1 Living 」
2015 summer
RECOMMENDED GOODS for SEASON  (P.5)
見て、ふれて、さわやかな素材感を楽しむ

H27_5_15_a

H27_5_15_b

バーズアイラグを紹介していただきました。

敷いたときに、中東のタイルが広がる風景をイメージして設計し、
夏でもさらりと足元に敷いてもらえたらと
綿100%で織り上げました。
ちょうど最近、夏のような気候がスタートしたので、
見た目にも涼しさを伝えられる布を載せていただき嬉しいです。

COOVA(コーバ)のネーミングのエピソードも
ちらっと紹介していただいています。

夏に向けて、心地いいインテリア作りのご参考に、
ぜひご覧ください。

掲載のお知らせ

2015 05/13
COOVA布家系図をつくる

H27_5_6
新しいストールを制作中。

ひとつ作って観察していると次の布のイメージが浮かび、
それを形にすることでCOOVAの布家系図が少しづつ書き足されていく日々。

誰と、どこで、どんな糸を使って形にするかを考えるのも
楽しい時間です。

これは気持ちいい!と思って作った布を
見たり触れたり使ってくれたりしてくれた人たちに、
作った時の気持ちが伝われば最高です。

COOVA布家系図をつくる